生活

「すぐに」の時間は5分?10分?イメージと合わないのはなぜ!?

こんにちは、たつおです

 

「すぐに出来ます」とか、「すぐに戻ってきます」とか言われて、思ったより待たされた時って、モヤっとすることありませんか。

「すぐって言ったのになー」って。

 

電気屋さんで物を買おうと思ったら「倉庫に在庫があるか、すぐにお調べします」なんて言われて、5分、10分、15分……

戻ってきたと思ったら「展示の現品のみでしたー!」

とかね。

 

もうね、手持ち無沙汰だった15分が、たった15分ですけど、やることないんで妙に長く感じちゃうわけですよ。
中にはそれでブチギレちゃうお客さんもいるわけで……

それにしても、この「すぐに」って、曖昧ですよね?

 

でもみんな「すぐに」って言われたら「大体こんなもんか」みたいな暗黙の了解で生きているところ、ないですか?

 

それが結局トラブルの元になったり、人を待たせる原因になってしまうわけで。

今回は、そんな曖昧な「すぐに」について

  • 時間で表すことは出来るのか?
  • なんで「すぐに」は曖昧なのか?
  • 揉めちゃう原因はどこにあるの?

 

について、私の考えをまとめてみました。

 

 

 

「すぐに」を正確な時間で表すことは出来る?

 

まずはとにかくこれですよね。
今回の記事の結論からいきます。

 

  • 「すぐに」だけでは決められない!
  • 状況や主観によってズレるものだよ!

 

はい、このようになります!

個人的な意見と、ネットの情報を交えつつ順番に説明していきますが、まずは具体例の方が分かりやすいですよね?

私が「個人的に納得出来る」時間について例を挙げましたので、その話からいってみましょう!

 

 

個人的に納得出来る「すぐに」の時間

個人的な感覚の話になりますが、

  • 5分以内なら納得出来る場合は?
  • 10分以内なら納得出来る場合は?
  • 「すぐに」が20分でも納得出来る場合って?
  • 30分以上かかる「すぐ」って?

 

という内容で、順番に、「私ならこういう条件だったら、納得出来るかなー」という基準を、具体例で説明しますね。

 

5分以内なら納得出来る場合は?

 

「すぐに○○します」と言った場合に、5分以内なら納得出来るかなと思うのは、例えば

 

仕事中、渡された書類に些細な不備があったりして、コピーを取り直すとか、ごく短時間で終わるやり直しが必要で「すぐにやってきます」と言った場合

仕事でもプライベートでも、出発時間になった段階で「そろそろ行ける?」と確認されて「もうすぐ行ける」と答えた場合。

仕事中に同じ建物内の別の部署から「すぐ来て欲しい」と言われて「すぐに行きます」と答えた場合。

コンビニやスーパーのレジで、研修中とか、不慣れな感じの店員さんに「すぐに確認してきます」と言われた時。

 

とかですかねー。

共通点って何かあるかなーと考えてみたんですが

 

1つの空間で片付く事で、すぐに取りかかれば5分以内に終わるのがほぼ間違いない作業の場合

 

こういう共通点があるかなと。

いや、わかりませんよ?

あなたの会社が広大な平原にあって、別の部署まで1キロ離れていたら5分じゃ無理でしょうし、コピー機が普段から1枚コピーするのに5分かかるなら、無理でしょう。

 

ちょっとそういう極端な条件は別として、社内、家の中、店内とか、1つの空間で出来る事なら移動時間がまず省けるわけで

  • 移動にかかる時間が少ない
  • すぐに取り掛かれる
  • 単純な作業

そんな条件であれば、「すぐに」と言ったら5分くらいじゃないでしょうか?

 

10分以内なら納得出来る場合は?

 

次は、10分以内なら納得出来る場合です。

これは先に1つのポイントをお話ししておきます。

5分くらいで終わるかな?と思うことでも、お店や他の会社、他人の家など、内部事情が分からないところでは、倍見積もって10分くらいは余裕を見る

 

例をあげると

 

友達の家の前で待ち合わせて、「着いたよー」と連絡したら「すぐ行くー」と返事が返ってきた場合。

お店で、頼んだものとは違うものが出されて「すぐに別のものを持ってきます」と言われた場合。

 

とかでしょうか。

こちらから見えないところで作業をしてもらうので、どんな風にやるのか、普段はどのくらいの早さで出来ることなのか、って分からないですからね。

 

個人的には5分以内で解決してくれたら「早い!嬉しい!」と思うので、自分のテリトリー外では、倍の時間がかかる事を前もって見積もっておく感じです。

 

なので、「すぐに」が10分くらい掛かっても、納得出来るかなと。

 

 

あとね、ちなみにこれは超個人的な番外編ですが

子供たちに、「片付けよう」、「準備しよう」と声をかけたら「すぐやるー」と気の無い返事をされた時

 

これですね!
もうね、絶対すぐやらないんで、5分じゃ焦りませんよ。
10分後に様子を見に行って「はよやれー!」と言うところまでがワンセットですね!

 

 

「すぐに」が20分でも納得出来る場合って?

 

「すぐに」と言われて20分くらい掛かったとしても納得出来る場合

これは個人的には

  • 移動が絡むこと
  • そもそも時間がかかること

だと、20分くらい掛かることを想定しているかなと思います。

移動が絡む場合は、例えば

 

何かしらのトラブルがあって、連絡した相手から「すぐに伺います」と、現在地が分からない状態で言われた場合。

車で10分圏内にあるお店から、「準備が出来たので、すぐにお持ちします」と連絡があった場合。

 

こんな場合ですね。
あとは、移動が絡まないことでも、その作業自体に多少の時間がかかることが分かっている場合も、10分くらい掛かっても納得できそうです。

 

例えば

 

料理を作っていて、「すぐ出来るよー」と言われた場合。

自力で車のタイヤ交換中の家族から「もうすぐ終わる」と言われた場合。

 

この辺は、5分10分で終わる場合もあるでしょうし、仮に20分くらい掛かったとしても、「まぁそのくらい掛かるよねー」と、納得出来る作業量だと思います。

特に、個人でやっていることは、仕事ほど正確に見積もれないことも多いでしょうし、その辺は大分余裕を持って、見積もっているのかなと感じるところです。

 

 

30分以上かかる「すぐに」って?

 

個人的には、30分掛かったら、「すぐ」とは言えないかなぁと感じてしまいますが……

 

例えば

 

30分以上かかるところから来る人が「すぐに行きます!」と言った場合。

半日かかる仕事でミスが見つかって、「すぐにやり直します!」と言って取り掛かった場合

 

この辺は言って仕舞えば「30分以上かかることが分かっている」から、納得出来る部分ですよね。

 

ただ、その取り掛かりまでの時間、と言うと話は別になってきます。

上の例なら、出発するまでの時間と、やり直しに取り掛かるまでの時間ですね。

 

完了までに30分以上かかるとしても、そのスタートまでに30分待てるか?って言うと、ちょっとそれは納得できんぞー!と思ってしまいます。

 

なので、30分以上かかる「すぐに」は

時間がかかることがわかっていれば、こちらもそのつもりで待てる

「すぐに完了出来る」ではなく「すぐに取り掛かる」ということ

 

こういう受け取り方であれば、納得は出来るのかなーと、思います。

 

ちなみに知恵袋で

「すぐに帰ってくる」と言って出かけた夫が4時間帰ってこなかった

という質問を見つけました。

Yahoo!知恵袋「すぐに帰ってくる」時間でいったらどれくらいだと思いますか?

30分以内という人もいれば、2時間は待てると言う人もいて、ここまでくるとそれは「すぐ」と言えるのか……と思うところですが

まぁその辺がまさに、条件次第というところなのですかね

 

 

どうでしょうか、「すぐに」って言葉だけでは、簡単に時間は決まらないっていう感じが伝わりましたか?

次は、「状況や主観によってズレるものだよ」という話をしていきます。

 

 

「すぐに電話します」と言われたら、20分以上は待てない

ここまで個人的な話をしてきましたが、ネットの記事も参考にしてみましょう。

 

2013年、女子 SPA「電話で「すぐかけ直す」は何分待たせてOKか?」

この記事を簡単に説明しますと

 

20代から40代のビジネスパーソン(男女比不明)300人へのアンケート結果を紹介してくれています。

質問内容は2点

  1. 待ち合わせの相手から「少し遅れます」と電話があったら、何分待たされたら腹が立つ?
  2. 電話で「すぐかけ直します」と言われたら、何分待たされたら腹が立つ?

 

この回答を元にして、時間ごとに、セーフ、危険!、絶対ダメ!の独自の線引きをしている記事、となっております!

 

この記事の質問趣旨は「何分くらいで腹が立つか?」というところですけど

  • 「すぐ〇〇」と言われた場合に期待する回答時間
  • 条件をつけても人によって感覚が違うこと

 

この辺りを見ていく参考資料になると思って、紹介しています。それでは「すぐかけ直します」と言われた場合のアンケート結果は、どんなもんでしょうか。

 

Q:電話で「すぐかけ直します!」と言われた場合、 どれぐらい待たされたら腹が立つ?

<セーフ>
3分:5
5分:30

<危険!>
10分:68人
15分:62人

<絶対ダメ>
20分:36人
25分:0人
30分:58人
40分:3人
50分:0人
60分:27人
90分:3人
120分:0人
それ以上:8人

出典:女子SPA!電話で「すぐかけ直す」は何分待たせてOKか?

 

 

こんな結果になっているので、ものすごーく簡単にまとめます

全体の3分の2にあたる、201人が

20分以内には返事くれよと思ってるのね

ということがわかります。

 

それでも、残りの99人は20分以上かかっても腹が立たないと言うのだから、人によって、いかに感覚のズレがあるか分かりますよね。

 

参考まで、条件をつけたらどうなるかと言う話を、もうひとつしますね。

プレハブ小屋を20分で建てたらどう思うか?

これは例え話です。

 

プレハブ小屋を建てるとしますね。
それで、頼んだ業者さんが「すぐに出来ますよ」と言って20で作ってくれたら、ビックリしますよ。

まぁ、早すぎで逆に心配になりますけど、そこは置いておくとして。

 

電話の時も、プレハブの時も、伝えた言葉と、かかった時間は同じです

  • 「すぐに」と伝えた
  • かかった時間は20分だった

 

このポイントは変わらないんですよ。

でも、電話をかけ直すのかプレハブを建てるのか、この条件の違いで、受け取る印象が全然違うってところを、感じてもらえたと思います。

 

だから、結論を改めて書くと

 

  • 「すぐに」だけでは決められない!
  • 状況や主観によってズレるものだよ!

 

 

ということになるわけなんです。

 

じゃあ、ここからは、「なんでそんなことになるんだろう?」というのを、私なりに考えた結果を書いていきます。

 

 

「すぐに」の時間を決めているのは何か?

 

  • 条件によって時間の受け取り方が違うこと
  • 場合によってはある程度予想出来ること

 

について、説明してきました。

じゃあ、それを決めてるのってなんなのよ?
ということなんですが、私の思うところではポイントは3点ありそうです。

  1. 何をするのか
  2. 何分くらいで出来ると思っているか
  3. 判断は主観に頼っている

 

特に3番は、揉める原因に直結しているポイントだと感じています。

それでは、1つずつ、見ていきましょう。

① すぐに、「何をするのか」

 

めっちゃ当たり前なんですが、「何をするのか?」というのが一番大きな基準になります。

当然、「すぐに○○する」という情報を、誰か他人と共有することが大前提です。

 

だって自分1人で「すぐに朝ごはんを作るぞ!」と思って、めっちゃ時間がかかったところで「すぐって言ったじゃん!」なんて自分に向かって怒り出すことって、まぁ、少ないですよね。

絶対にないとは言い切れませんけど。

 

ですので

 

どんな行動をするかを、誰かと情報共有した

 

これが、1つめのポイントです。

 

② 何分くらいかかると思っているか

 

1つ目のポイントで、何をするかを誰かと情報共有しました。

そうすると、お互いの頭の中には

 

「このくらいの時間、待たせる(待たされる)だろうな……という思いがモヤモヤっと浮かび上がってきます。

電話をかけ直すなら、5分くらいかな?

在庫を調べるだけなら、10分くらいかな?

 

例えばこんな感じで、ぼんやりと、こんくらいの時間だろうと当たりをつけるわけです。

これを分かりやすい言葉にするなら

 

期待する時間

 

って感じでしょうか。
これが2つ目のポイントになります。

③ 主観に頼った判断をしている

 

①番で、「何をするか」が決まって
②番で、「期待する時間」が決まりました

 

「すぐに」の時間は、この時にほぼ決定されているんじゃないかなーと思ってます。

ただ、ここで決まった「すぐに」というのは、「5分後にかけ直します」みたいな明確な情報とは違います。

それぞれの頭の中で、勝手に予想した時間なんですよ。

これがポイントの3つ目

 

主観に頼っている

 

ということです。

「すぐに」の正体とは?

ここまでの話を確認すると

 

  1. 何をするかを情報共有する
  2. それが何分で出来るかを期待する
  3. 期待する時間は、主観的で、共有されない

 

これが「すぐに」の正体じゃないかなーと、私は考えています。

揉める原因は、期待のズレ

最後に、「すぐって言ったのになー」というモヤモヤの原因についてです。

これはもう、1番最初に書いた結論にあるとおり

 

主観がズレている。
つまり、期待する時間がズレている

 

ということなんですが、簡単に言ってしまえば、勝手に期待してしまっていることがモヤモヤの出所なのかなと思います。

 

こんくらいでやってくれると思ったのにー、とか
すぐって言ったら、○分くらいでしょ普通、とか

 

そういうところですね。

ただね、「すぐに」って言われてしまったら、どうしたって自分の感覚を頼りにしちゃうもんですよ。だから仕方のない面はあるかなーとは思うんですが

 

「すぐに○○します」って言われても
自分が思うほど「すぐ」じゃ無いかも……

 

こう考えておくと、ムダなモヤモヤが湧き上がるのを防げるかもしれないですね。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

「すぐに」について、色々と説明してきましたが、最後にもう一度まとめをしておきます。

 

「すぐに」を時間で表すことは出来るか?

  • 「すぐに」だけでは決められない!
  • 状況や主観によってズレるもの!

「すぐに」の時間を決めているのは?

  • 具体的に何をするか、という条件
  • それが何分くらいで出来るかという主観的な期待

モヤモヤするのは?

  • 主観的な期待の時間がズレているから
  • 思ったほど「すぐ」じゃ無いかも、と思っておくと良いよ

 

と、いうことでした!

 

日本にはこういう、曖昧な言葉がいっぱいあって、時間を刻んで生活しているような人にはモヤッとする落とし穴に苦労することが多いかと思います。

「ちょっと行けば着くよ」
「少しだけ手伝って」

こういう曖昧な言葉に出会ってしまったら、自分の期待どおりにはいかないかも、と予め考えておいて、無駄にモヤッとしないように生きていきたいものだなーと思います。

 

 

それでは、お付き合いいただき、ありがとうございました。