こんにちは、たつおです!
母の日と言えばやっぱりカーネーションですけど、もしや何も知らずに白いカーネーションを買ってしまっていませんか?
実は、母の日に白いカーネーションは贈っちゃいけない。
そんな風に言われる事があるのです。
もし聞いたことが無くても
なぜ、母の日に白いカーネーションは避けるべき、と言う人がいるのか。
という話は、人間関係に関わる話ですので、知識として知っていて損のない内容です。分かりやすくまとめましたので、ぜひ確認してみてください。
その理由を確認したうえで、本当に絶対贈っちゃダメなのか?について、考えてみましょう!
目次
母の日には白いカーネーションを避けた方が良いって本当?
昔の日本ではそれなりにメジャーなルールだった。
今は、絶対に避けるべきとまでは言われない。
でも、そういうイメージを今でも持っている人もいるから要注意!
母の日に白いカーネーションを贈るのは避けましょう、というルールが何故生まれたのかというと、日本の母の日はかつて
- 母が健在であれば赤いカーネーション
- 母が他界していたら白いカーネーション
と分けていた時期があったんです。
ちなみに色が分けられていた当時、小学校では児童にそれぞれの色の花を配って胸につけさせた、なんてこともあったらしいのです。
そのイメージが強く残っている人は今も「生きている人に、白いカーネーションを渡すもんじゃない」と考えていても、おかしくないですよね?
後々、このルールは薄れていくことになります。
- 母親を亡くしていることを一目で知られるのが嫌な子や
- 殊更、意識させられてしまって辛い思いをする子がいたから
と言われています。
そりゃそうですよね。
結局、渡していい?やめた方がいい?
このポイントはシンプルです。
お花を受け取って、相手が喜んでくれるかどうか!
そこに自信が持てなければ、どんなに自分が気に入っても、無理に選ぶのは避けた方がいいですよ。
これは、受け取った相手が白いカーネーションをどう捉えているのか?という問題。
今さら「白いカーネーションってどう思う?」なんて直接聞くわけにもいきませんし、そもそも知らなければどうしようもないじゃない、ってもんです…
気に入った花を渡せば良いんだ!という意見も確かにありますが、こと、白いカーネーション問題については、好き嫌いの話ではありませんし、内容が内容です。
お祝いのお花を渡す時に「リスクを負って五分五分の勝負に出るぜ!」なんてギャンブル感、必要ないですよね?
迷うくらいなら、無理に白いカーネーションを使わないのが無難だろうなと思いますね。
ただ、いわれを知った上でも白いカーネーション嬉しい、と言ってもらえるのが分かっているなら、全く問題無いです。
自信を持って、プレゼントしましょう!
相手は喜んでくれるかどうか……
- 迷うならやめる!
- 自信があるなら問題無し!
注文した花束に白いカーネーションが入っていたら!?
最近は通販出来るお花屋さんも沢山あるので、アレンジや花束を注文することもあると思います。
でも、店舗での直接注文では完成前に「こんな感じでいかがですかー?」と確認させてもらえるところが、通販ではできませんよね。
つまり、お花は完成品の状態で送られて来るわけです。
その中に白いカーネーションが入っていたら?
そんな時にはどんな対処があるか、考えてみましょう!
①作り直しは頼める?
残念ながら、自分の都合での返品・交換は、ほぼ無理です
生花は生もの。商品そのものに問題がなければ、返品や交換は対応してもらえないということは、生花の通販サイトには、はっきり明記されています。
では、「母の日に白いカーネーションを避けるべき」
果たしてこのルールは、自分都合でしょうか?
そう思っている人にとっては、確かに大問題ですよね?
商品に問題がある!と言いたくなる気持ちも、ごもっともです。
ですが、「常識に合わない」とか「マナー違反になる」という事情を、「商品そのものの不備や欠陥」と認めてもらえるかどうかは、かなり苦しいところです。
渡せない、渡したくない、という思いは、あくまでも「自分の都合」になってしまう、という話なんですよね……悔しいところではありますが、返品・交換については諦めた方がいいと思います。
②注文しなおしちゃう?
白いカーネーションは抜きで!と申し送りした上で注文し直す方法です。
まぁ、これは確実に出来上がりますが
- 予算
- 時間
- そこまででもしてあげたいという強い想い
あたりのポイントが満たされるなら、検討するのも有りかも?
繰り返しますが、注文し直す時は
白いカーネーションを外して作ってもらえるかどうかを問い合わせるようにしましょう。
この方法をとると、花束が一つ余りますが、それはそっと自宅に飾って楽しみましょう。
花に罪はありませんからね。
③そのまま渡しちゃう?
先ほど、白いカーネーションで迷うなら渡さないのが無難、と言いました。
ただ、もう手元に商品があって、そのままでは無駄になってしまうというなら、ちょっと話は変わってきますよね。
実は、渡しても良いんじゃない?という意見もあるので、それを紹介します。
ひとつの意見として
アレンジや花束は、個々の花言葉やイメージまでは気にしなくてもいい
という見方もあるのです。
複数の花、複数の色を組み合わせているから、というのが理由です。これは絶対の正解や決まりがあることではないので、ご自身で決断する参考にしてもらえたらと思います。
もう渡してしまった!そんな時は…
連絡の取れる方なら、正直に一言、「不勉強で知らなかった、ごめんね」と添えておくと良いと思います。
相手が気にする方だった場合は、モヤモヤさせてしまう事になるので、黙っているよりはずっと良いと思います。
白いカーネーションにまつわる話
ここまでは、母の日の白いカーネーションって本当にダメなの?という点に関してお話ししてきました。
ここからは、母の日の白いカーネーションにまつわる、雑学的なお話を2つ、ご紹介します。
①なぜ亡くなった母に白いカーネーションと決まったの?
20世紀初めのアメリカに、アンナ・ジャービスという女性がいました。
この人が、母の日とカーネーションを繋げた立役者です。
簡単にまとめると、こんな感じになります!
- 流行り病で沢山の子供を亡くしたアンナの母、アン
- アンは母子のために公衆衛生を改善する活動を開始
- 戦争中でも継続!敵味方問わず、治療や食事を提供した
- 母の死後、その思いを繋げたい!と、アンナが記念礼拝を企画
- その時に捧げられた花が、白いカーネーションだった
- この記念礼拝の日は5月の第2日曜日(今の母の日と同じ)だった
アンナの母はアン・ジャービスというよく似た名前なんですが、このお母さんはとても意識高く活動した人でした。
十人以上の子供を生んだアンですが、成人したのはアンナを含めて4人。他の子供たちは、ジフテリアや腸チフスなどの流行病で亡くなったそうです。
そんな経験から、アンは全ての母親と家族のために、公衆衛生を改善するための活動や、コミュニティの組織に奔走します。
そして南北戦争の只中にあっても、アンは活動をやめませんでした。アンのコミュニティは中立を宣言して、「母の仕事の日」と称し、負傷した兵士を分け隔てなく治療したり、食事を与えたりしたそうです。
戦争終結後も、混乱する世の中でアンは母親たちのための活動を続け、「争いを捨てて、和解と南北統一の意識を高めよう」というメッセージを伝えるイベントを、反対されながらも、危険を顧みず決行して、成功させました。
そんな、アメリカ社会に大きな影響を与えた母の活動を見ていた娘のアンナ。
彼女はアンの死後、母の「母親たちを讃え、助ける思い」を繋ぐために、教会でアンのための記念的礼拝を計画します。
この時に捧げられた花が、アンの好きだった「白いカーネーション」。
このイベントで
- 母への感謝を想い、カーネーションを贈る
- 亡くなった母には、白いカーネーションを贈る
という2つの要素が生まれます。
後年、5月の第2日曜日が母の日としてアメリカの記念日に正式に決まることになるのですが、これは記念礼拝の行われた日が
1908年5月10日で、5月の第2日曜日だったから
というのは、おそらく、無関係な話ではないですよね?
②白いカーネーションの花言葉は?
それでは、次は花言葉をみてみましょう。
白いカーネーションの花言葉は以下のとおりです
- 純粋な愛
- 私の愛は生きています
- 愛の拒絶
- 尊敬
- 純血の愛
- 亡き母を偲ぶ
- あなたへの愛は生きています
純粋な愛とか、尊敬とか、ポジティブなイメージの言葉もありますね。
愛の拒絶とか、亡き母を偲ぶ、といった花言葉もありますが、色々なイメージが混在するというのは花言葉ではよくある事なんですよねー
おみくじや星占いのように、今の自分にピッタリだと思う意味だけを込めれば良い。そんな考え方も、ありだと思います。
まとめ
白いカーネーションについて、色々とお話ししてきました。
母の日と白いカーネーションの関係、わかっていただけましたか?
どうして、「母の日に白いカーネーションは避けた方がいい」と考える人がいるのか、ということも、理解していただけたんじゃないでしょうか。
やっぱり、記念日の贈り物であるというところを考えるのは大切なポイントですよね。
受け取った相手が喜んでくれるかどうか?
失礼に当たらないかどうか?
そこに不安が残るのであれば、残念ながら避けた方がいいのかなと思います。
ただね、お花自体が悪いわけではないんだよ!ということは、忘れないで欲しいです。
白いカーネーション、綺麗ですよ。
好きなお花なら、大いに楽しんでいいと思います。
それでは、お付き合いいただき、ありがとうございました。