こんにちは、たつおです。
突然ですが、冷蔵庫の仕組みってきちんと説明できますか?
我が家の小学生の子ども達から質問されて、お恥ずかしながらよく分からなかったので調べてみたんです
でも専門用語がいっぱいで、これまたわからない!
ポイントはこの2つなんですが、これがまたややこしいのです……
- 冷気が生まれるヒートポンプの仕組み
- 冷気を作る構造の仕組み
そこで、この2つの仕組みの中で、具体的に何が起こっているのかを詳しく調べてみました。そうすると、冷蔵庫が冷える仕組み全体が、すっきりと理解出来たんです!
概要までは分かっているけどなんか納得出来ない、そんな時には是非読んでみてください。きっと誰かに説明出来ちゃうくらい、スッキリするはずですよ!
それから、冷蔵庫の冷却方式は色々ありますが、ここでは一般的な家庭用冷蔵庫で主流の圧縮式、という仕組みについて解説しています。
目次
冷蔵庫が冷える理由を解説
早速、冷蔵庫の仕組みを分解して説明していきます!
冒頭でも触れましたが、冷蔵庫は
- 冷気が生まれるヒートポンプの仕組み
- 冷気を作る構造的な仕組み
の2つに分けると理解しやすいんです。
最初は、ヒートポンプの仕組みから説明していきます!
ヒートポンプを解説
- 熱媒体を利用して、熱を移動させる技術
- 冷媒は周りを冷やすためのもの
- 気化熱の仕組みで冷やす!
- 冷媒のサイクルが重要!
ヒートポンプというのは、技術の名前。熱媒体というものの働きで、熱を意図的に移動させる事で、冷やしたり、逆に熱したりする技術なんです。
冷蔵庫では、冷気を作るのが目的なので、熱媒体は冷媒(れいばい)と呼ばれています。
とはとはネット
冷媒は周りを冷やすためのもの
これが冷蔵庫の一番重要な部分です。
冷媒の働きをなるべく分かりやすく説明していきますね。
- 冷媒は液体⇔気体!
- 液体と気体の変化を繰り返す
- 密閉された場所でサイクルを繰り返している
冷媒は冷蔵庫の大事な要素なんですが、私はこれがそもそもよく分からなかった。
簡単に言うと冷媒って、液体と気体になるもの、なんですね。
- 水、二酸化炭素、アンモニアも冷媒になる
- 効率や安全性から昔はフロンが主流
- 環境影響の小さい代替フロンが今の主流
この冷媒が、冷蔵庫の中の密閉されたパイプの中を、気体になったり液体になったりしながらぐるぐるグルグル回っているんです。
そして、冷媒は使い捨てません。
熱を回収したり捨てたりしながら、冷媒そのものは、サイクルを繰り返しているんです。
気化熱の仕組みで冷やす!
冷蔵庫とヒートポンプの説明でとにかくよく目にするのが、この気化熱という言葉。
「熱で冷やすって、どういうこと!?」って思いませんか?
これは私なりの理解ですが、言葉を足してあげると分かってきます。
(液体が)気化(するために、周りのものから回収した)熱(の移動のこと)
を言っているんですね!
- 周りの熱を回収して冷媒が蒸発する
- 熱を取られたものは、冷える
- これが気化熱で冷やすと言う意味
液体って、気体になるためには、沸騰か蒸発をしますよね。
この時に、火などの追加の熱が無ければ、液体に熱が回収されるだけ。
だから、元の場所や物からは、熱がどんどん少なくなって、冷える。
ということなんです。
液体は気体になろうとして、熱を回収しようとする。これがイメージ出来ると、冷蔵庫の冷媒のイメージがぐっと掴みやすくなります。
それで、疑問になってくるのは、これを冷蔵庫にどう活用しているのか?と言うこと。
構造のお話になってしまいますが、気化熱を利用して、冷媒に熱を回収される相手は
冷却器
と言う部品です。
冷蔵庫では、冷却器から熱を回収しまくって、霜が付くくらい冷やしているんですよ。
では、構造の話が出たところで、そちらの解説に移っていきましょう!
冷蔵庫の構造
冷蔵庫の仕組みの大きな2つ目は、構造です。
どんな作りをしているから、冷蔵庫は冷えるのか?を説明していきますね。
- 4つのパーツに分かれている
- 冷媒を循環させる構造
参考 朝日新聞NIE
4つのパーツ
冷蔵庫には、4つの大事なパーツがあって、この中を冷媒が循環しています。
パーツの名称 | 冷媒の状態 | 機能 |
圧縮器 | 低温低圧ガス→高温高圧ガス | 気体を圧縮する |
凝縮器 | 高温高圧ガス→低温高圧液体 | 高温になった高圧ガスから放熱させて高圧の液体にする。 |
膨張弁 | 低温高圧液体→低温低圧液体 | 高圧の液体から圧力を抜く |
冷却器・蒸発器 | 低温低圧液体→低温低圧ガス | 気化熱を利用して冷やす! |
圧縮機の役割は?

コンプレッサーとも呼ばれていて、蒸発して気体になった冷媒を、ギュギュギューー!!っと圧縮するのがお仕事。
押し潰された気体は、ぎゅっとまとまって高温高密度になりますが、まだガスのままです。
凝縮機の役割は?
コンデンサーとも呼ばれて、圧縮器で高温高密度になったガス状の冷媒から、熱を外に逃すのがお仕事。
冷媒は、気体から液体に凝縮されます。
ここで放熱する熱は冷蔵庫の外側に出されるので、冷蔵庫には放熱板など、必要な部品が備え付けられているんですね。
膨張弁の役割は?
凝縮器で低温高圧になった液体から圧力を抜いて、蒸発の準備をするのがお仕事。
減圧の方法は色々あって、霧状にするとか、細い管を通すとか、形状は様々です。
でも基本的な目的は冷媒の減圧なので、そこは変わりません。
冷却器の役割は?
膨張弁で霧状になった冷媒が冷却器の中で蒸発することで、一気に熱を回収されて冷える。
冷えた冷却器には霜が付くくらい冷たくなるので、そこから冷気を作るのがお仕事。
この4つのパーツの働きは、全て
- 冷蔵庫を冷やす事
- 冷媒を循環させる事
を目的にしています。
冷媒を循環させる構造
上で書いたとおり、冷却器で冷媒は蒸発します。
ですが、4つのパーツは全て密閉されているので、冷媒はどこかに消えてしまう事なく、また凝縮器に送られます。
そうしてまた、同じサイクルで冷却器に戻ってくる。
このサイクルを回すことのできる構造が、冷蔵庫の仕組みです。そして、この一連のサイクルがヒートポンプという技術なんです。
まとめ
冷蔵庫の仕組みを
- 冷気が生まれるヒートポンプの仕組み
- 冷気を作る構造的な仕組み
この2点に分けて解説してきました。
改めて、まとめていくと
冷媒の働き+冷媒を働かせる構造
この2つが組み合わさった物が、ヒートポンプという技術。冷蔵庫はこの仕組みで、冷やされているんですね。
ごちゃごちゃに絡まった頭の中は、スッキリと解けましたでしょうか?
それでは、お付き合いいただき
ありがとうございました